吾妻連峰・一切経山（福島県）

１９９８年８月９日　＝　曇り時々晴

浄土平(6:30)=姥が原=谷地平[釣り,昼食]=姥が原=鎌沼・酸が平=一切経山=浄土平(17:00)

　　からす，何故鳴くの？
　　　からすは山にかわいい七つの子があるからよ

　私は福島県福島市生まれ。４歳までの幼少の時代を過ごした。果樹畑の上を信夫山の方から吾妻山の方へ毎夕飛んでいくカラスたちを，「あのおおきな山に七つの子がいるんだ。」と親しみを込めて思っていたものである。
　ある日の夕方，私は外で遊んでいた。するといつものように「カー，カー」と鳴きながら飛んでくるカラスたちがちょうど自分の真上を通りそうなことに気づいた。そして真上を通過するとき，ひときわ大きく「カアーッ」と鳴いた。その直後に衝撃の事件は起きた。

　「ぼとッ！」


　以来，私はカラスに親しみを覚えることはなかった。
　そして，吾妻の山々の姿を忘れることはなかったのである。

姥が原
谷地平小屋
谷地平
谷地平にて
姥が原から一切経山を望む
鎌沼と東吾妻山
一切経山山頂

五色沼（吾妻の瞳）
鎌沼・酸が平

吾妻小富士と桶沼

　数々の美観は期待をはるかに越えるものであった。この時まで吾妻小富士しか直接には知らなかったことを後悔するほどである。
　とくに五色沼の美しい色彩から受けた感動は，かつて見た摩周湖やミロの絵に並ぶものである。（乾杯！）

　帰路の途中でカラスを見掛けた。「おまえたちにはもったいないところだよ！」とニヤリ笑った。

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